イングランドがフランスを82-0で圧倒し、ラグビーリーグ・ワールドカップ準決勝進出への望みをつないだ。パースで行われた一戦でイングランドは14トライを挙げ、大量得点で勝ち切った。
イングランドは序盤こそ硬さを見せたものの、ハーブ・ファーンワースとドム・ヤングがそれぞれハットトリックを達成した。得失点差を大きく伸ばし、最終節を前にプール突破の可能性を残した。
試合前のイングランドは、同日早くにサモアがパプアニューギニアに大勝したことで、約150点の差をつけられていた。今回の14トライの快勝でその差を大きく縮めたが、準決勝進出のためには、金曜日にワロンゴンで行われるパプアニューギニア(クムル)戦でも大差の勝利が必要となる。さらに11月1日のトンガ対サモア戦で、トンガに勝利してもらう必要もある。
途中出場のルイスらが得点を重ねる
途中出場のミキー・ルイスが2トライを挙げた。そのほか、マティ・アシュトン、ジョージ・ウィリアムズ、ビクター・ラドリー、ジェズ・リトゥン、ジャック・ウェルズビー、AJ・ブリムソンもトライを記録した。コンバージョンを含めヒューゴ・サヴァラが26得点を挙げた。
なかでもフルバックのブリムソンは、フランスの守備を切り裂く攻撃で多くのトライをお膳立てした。ジュニア・ンセンバとケイ・ピアス=ポールもコンタクトプレーで目を引くキャリーとオフロードを見せた。
イングランドは序盤の15分間ほどはフランスの堅守に苦しみ、無得点に抑えられた。しかし23分に均衡が崩れると、その後は一気に攻め込んだ。ただ、前半終盤には体力が落ち、動きが鈍った。
ブライアン・マクダーモット監督率いるチームは、前半残り17分の間に6トライを奪った。ファーンワースがそのうち3トライを決め、36-0でハーフタイムを迎えた。
後半も攻勢は続いた。フランスがキックオフからショートキックを多用したことが仇となり、62分にヤングがハットトリック目のトライを決めた。ブリムソンは終了間際の残り3分にトライを決め、その活躍にふさわしい得点を手にした。
ブリムソンとマクダーモット監督のコメント
ブリムソンは、トライ1本、アシスト3本、ラインブレイク5回の活躍でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
ブリムソンはプレミア・スポーツに次のように語った。「イングランドでの初勝利だ。先週(トンガ戦)は悔しい結果だった。今日は厳しい戦いだったけれど、チャンスをつかむには良いパフォーマンスが必要だった。その考え方を保つのは簡単ではない。最初の20分は苦しい展開だったが、スパインとハーフ団が冷静さを保ってくれた。最後には得点できると分かっていた」
マクダーモット監督は次のように述べた。「今日の結果は、状況を考えれば本当に素晴らしいものだ。大差で勝つ必要があったが、どのコーチも言うように、そんな考え方をする人はいない。『勝たなければならない』と考えるものだ。今週は、その意味について率直に話し合い、得点差を追うことに気を取られずに準備できた。すべてが計画通りで、試合の戦術モデルの範囲内で行えた。もちろん、すべてが完璧だったわけではないが」
さらに監督は続けた。「来週の結果がどうなろうとも、パプアニューギニア戦でも力強く終えたい。もし来週の日曜の夜に帰国することになれば、我々にとっては大きな失望になるだろう。しかし、これ以上何ができたのかは分からない」
今後の日程
イングランドは、最終プール戦となるパプアニューギニア戦で大差の勝利が必要だ。試合はワロンゴンで金曜日の午前9時5分(現地時間)にキックオフされる。その後の焦点は、日曜日の午前9時5分に行われるトンガ対サモア戦に移る。イングランドは、この試合でトンガの勝利を必要としている。