カナダがトロントでの女子ラグビーの試合で、世界ランキング首位のイングランドを破る

カナダ女子ラグビー代表が、トロントのBMOフィールドでイングランドを24対21で破った。1か月で2度目となる、イングランドの連勝記録を止める勝利だった。

後半77分、シャノナ・セマヌタファが決勝トライを挙げ、カナダはWXVグローバルシリーズの試合を逃げ切った。この勝利で、ランキング首位のイングランドは41試合連続無敗の記録が途切れた。

試合では、地元の熱狂的なファンが見守る中、ホスト国が意地を見せた。

決勝トライと観客記録

セマヌタファはウイングを駆け抜け、ラインに飛び込んでトライを奪った。この瞬間、18,621人の観客が歓声に包まれた。北米で開催された女子ラグビーの単独試合としては、新たな観客動員記録となった。

これまでの記録は11,453人で、2025年8月1日にオタワで行われたワールドカップ前の強化試合で、カナダがアメリカを42対10で破った時に樹立されたものだった。

カナダのキャプテンと監督の言葉

カナダのキャプテン、ソフィー・デ・グートは試合を振り返り、「浮き沈みの激しい試合で、何とか勝ち切るために泥臭く戦わなければならなかった。それが私たちチームの DNA だ」と語った。さらに「何よりも、どうにかして勝ち取ったことを誇りに思う。簡単な試合ではなかった」と続けた。

カナダのケビン・ルエヘッドコーチは、「一度できたなら、二度やりたくなるものだ。そこに集中しなければならない」と述べた。

カナダの他のトライは、サバンナ・バウダー、アリシャ・コリガン、ダレアカ・メニンが挙げた。一方でコンバージョンは2本を外した。イングランドのトライは、マディ・フェアナティ、ゾーイ・ハリソン、サラ・バーンが記録した。

前回の対戦とカナダの立ち位置

ランキング3位のカナダは、9月19日にエクセターで行われた試合で、イングランドの39連勝を止めていた。その試合は26対26の引き分けだった。欧州遠征となったWXVグローバルシリーズ3試合では、カナダは1勝1敗1分けの成績を残している。

イングランドは、昨年のワールドカップ決勝でカナダに33対13で勝利していた。また、2022年ワールドカップ決勝でニュージーランドに34対31で敗れて以来、負けていなかった。

イングランドのキャプテン、メグ・ジョーンズは、「コインの裏表が、思った通りの面に出ないこともある。それが勝負の厳しさだ。それでも、また次に向かっていくだけだ」と話した。

試合の流れ

先発にはデ・グートとアサ・ホーガン=ロチェスターが復帰した。二人は先月のフランス戦で5対21と敗れた試合を欠場していた。コリガンはワールドカップ以来初めて先発に名を連ねた。また、テイラー・パリーとアレックス・ティシエ副キャプテンはポジションを入れ替えた。パリーはインサイドセンターに、ティシエは今年初めてスタンドオフを務めたが、負傷のため途中で退いた。

前半6分、イングランドのクラウディア・モロニー=マクドナルドがトライを挙げたが、ノックオンと判定され、得点は認められなかった。

その後10分間はカナダが試合を支配したが、なかなかトライラインを越えられなかった。ホスト国はようやくワイドに空いたスペースを見つけ、バウダーがトライを決めて5対0とした。デ・グートのコンバージョンは外れた。

イングランドも反撃したが、自陣深くでのターンオーバーが続き、得点には至らなかった。

均衡が破れたのは前半32分だった。カナダのラエティシア・ロワイエがイエローカードで退場した直後、フェアナティがスクラムの脇でボールを拾い、そのままトライラインに突進して得点した。

イングランドは前半37分、ハリソンのトライでリードを広げた。ハーフタイム明け、コリガンがソロトライを決めて観客を沸かせ、カナダは2点差まで迫った。

イングランドは次の攻撃でバーンがトライを決めて応じた。カナダはその後、後半63分にメニンがパワフルに突破してトライを挙げ、再び勝利への流れをつかんだ。

今後の日程と試合後のコメント

両チームは10月23日、オタワで対戦を続ける。大会主催者はこのシリーズを「ラグビー・リマッチ・ツアー」と呼んでいる。

ジョーンズは「負けた後にどう反応するかが大切だ。それこそが人格の最大の試練だと思う」と語った。

試合前のピッチ外でも、カナダ代表は慌ただしい数日を過ごしていた。ルエ監督は2030年までの契約延長が決まり、セカンドロウのタイソン・ブーケブームは現役引退を発表していた。

この試合は、カナダ代表がBMOフィールドで初めて戦う試合でもあった。同スタジアムは、メジャーリーグサッカーのトロントFCと、カナダフットボールリーグのトロント・アルゴノーツの本拠地として知られている。

ブーケブームは13年間の国際舞台のキャリアで、84キャップを獲得した。男女を通じて、カナダで最も多くキャップを得たラグビー選手でもある。

各チームは、2029年にオーストラリアで開催されるワールドカップに向けて、4年間のサイクルを積み上げている。イングランドとカナダはすでに本大会の出場権を獲得している。

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